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※終了しました。
琳派の絵師は画号によく「青」の文字を使っています。「青々」や「対青軒」など。
で、現代に生きている僕は日本の絵画の歴史があるからこそ描ける、現代の絵画を作らなければならない、と考えています。
なので、乱暴ではあるけれど、冬を超えてようやく芽吹いた、緑がしげる春の野に出て歩きまわるように、自分は過去の日本の絵師を踏み台にして絵を作っていきたい、という思いで「踏青」という展示名の個展を開催します。
展示期間中はちょうど暖かくなってきたけど、まだまだ寒い日が多い、でも外に出るのがほんの少し楽になる頃です。
僕は前の個展が終わってからは、1年くらいほとんど展示をしていませんでした。その間、本を読んだり、やりたいことがなんなのか整理したり、どうしたらそれを表現できるか、ということゆっくり考えていました。
僕の制作の大きな方向性は、絵画そのものの可能性を、日本絵画という立場から探っています。なので、今回展示している作品達をパッと見ただけでは大きな変化はないように思われるかもしれません。
けど、僕の中では大きな一歩というか、次はこれをやろう、というのがあります。
まだまだ文章ではうまく言えないですが、会場で作品をご覧いただければ、と思っています。
踏青の言葉のように、春の陽気に誘われるように、気軽に足を運んでいただけると嬉しいです。
品川 亮
Photo : Hayato Wakabayashi
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