2018
フィルム、木材
film、wood
可変
もちろん本作をオラファー的なアプローチに短絡するのは容易です。しかし、私が日本の伝統を学び表現をする過程に顕れるのは、闇でゆらめく城郭の金碧障屏画のもたらす空間性です。その空間を遡ったとき「古事記」の伝承に行き当たります。
素戔(スサノオノ)の暴力性と天照(アマテラス)の無垢とは言い難い光の顕現。いま日本から失われようとする野生の力と光の顕現を再検証する事を、あえて光という物質に還元する事に、この作品で挑戦しました。