top of page

 墨を使って描いているとうまくいかなかったこととか、滲みとか、濃淡とか弾き具合とか、思い通りにいかないこ、想像よりも良い結果悪い結果があって、でもそういうのも受け入れつつ、その場その場で次の手を考えて制作するようになりました。個人的にはそれが対人関係に似ているな、と感じています。ネット上や街中で出会う人の態度や言葉などもそうです。それらとの関係と制作中に現れる予期しない、コントロールできない表情と向き合う感覚がとても似ています。なので自分にとっての今の制作は対人や社会の関係の中で、人との関わり方を訓練もしくは疑似体験しているようで、それは修行に近いかもしれません。でも修行とは我慢、精神を鍛えるというような辛いようなものではなく、よりよく生きるための方法を探す行為のことだと思っています。

painting_a_eng
bottom of page